イヌ科の起源 |
現在のイヌ、ネコ、ジャコウネコ、クマなどの共通の先祖である体長20センチ胴長短足のミアキス(約6,500万〜4,800万年前)から枝分かれし体長150センチまで大型化したシノニクス
(約3,000万年〜2,500万年前)さらにそこから枝分かれしたトマークタス(約1,000万年前)がイヌ科の直接の先祖だといわれています。
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イヌ科の分類
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イヌ科の動物の分類
動物界→脊椎動物門→脊椎動物亜門→哺乳綱→食肉目裂脚亜目→イヌ科
→イヌ亜科→イヌ属
→タイリクオオカミ
【イエイヌ〔ディンゴ〕、ハイイロオオカミ 、
ニホンオオカミ(絶滅種)、その他亜種多数】
→アメリカアカオオカミ
→コヨーテ
→キンイロジャッカル
→ヨコスジジャッカル
→セグロジジャッカル
→アビシニアンジジャッカル
→イヌ亜科→リカオン属
→リカオン
→イヌ亜科→ドール属
→ドール
→イヌ亜科→タヌキ属
→タヌキ
→イヌ亜科→コミミイヌ
→コミミイヌ
→イヌ亜科→ヤブイヌ属
→ヤブイヌ
→イヌ亜科→タテガミオオカミ属
→タテガミオオカミ
→イヌ亜科→フォークランドオオカミ属
→フォークランドオオカミ(絶滅種)
→イヌ亜科→クルペオキツネ属
→クルペオキツネ
→チコハイイロキツネ
→パンパスキツネ
→セチュラキツネ
→スジオイヌ
→イヌ亜科→カニクイキツネ属
→カニクイイヌ
→キツネ亜科→キツネ属
→アカギツネ
→スィフトギツネ
→コサックギツネ
→ケープギツネ
→オグロスナギツネ
→ベンガルギツネ
→チベットギツネ
→アフガニスタンギツネ
→オジロスナギツネ
→フェネック
→キツネ亜科→ホッキョクギツネ属
→ホッキョクギツネ
→キツネ亜科→オオミミギツネ属
→オオミミギツネ
→キツネ亜科→ハイイロギツネ属
→ハイイロギツネ
→シマハイイロギツネ
犬は食肉目裂脚亜目イヌ科イヌ亜科イヌ属に属す日本オオカミやハイイロオオカミ等と共にタイリクオオカミの亜種に分類されます。
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イエイヌの起源
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約50万年前にイヌ属の祖先である原始的なオオカミが誕生し、さらにオオカミの中でもタイリクオオカミからイエイヌが分化されたのは僅か30,000年〜15,000年前の旧石器時代だと考えられています。以前はジャッカル起源説、絶滅した野生犬起源説がありましたが、前者は遺伝子的見知から否定され、後者は現在に至るまで化石等の証拠が発見されておらず今のところ想像の域を出ていません。ちなみにオーストラリアにいるディンゴはイエイヌが野生化したイエイヌの亜種であって野生犬の子孫ではありません。
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イエイヌの誕生
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オオカミからイエイヌへの進化の過程には二説あり、人の生活圏内に住むようになったオオカミが自然に(人の手を介せず)進化したものとする説と人の手によってオオカミを選択交配したものとする説があります。
2002年には国際研究グループによる遺伝子解析がアメリカの科学誌「サイエンス」に発表され、約15,000年前に東アジアでイエイヌが誕生したとされました。また、同研究グループでは犬は数種類の異なるオオカミ
から分かれ、同じ時期にいくつかの地域で人工的に家畜化が進んだと分析しています。この内容だけで断定することはできませんが、オオカミから犬への変化のスピードを考えるとやはり人間の手による選択交配が
行われたのではないかと思われます。
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犬の歴史
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30,000年〜15,000年前の旧石器時代に東アジアから中央アジアにかけた地域で誕生した犬はアジア全域及びヨーロッパへ1,000〜数千年かけて生息域が広げ、その課程で各地のオオカミとも交配がなされ生活環境変化等にもより様々犬種が発生したものと思われます。また、アメリカ大陸にはヨーロッパから持ち込むまでは犬はいなかったとする説は否定され、ベーリング海峡を(当時は氷河で陸続き)わたり、14,000年前〜12,000年前にはアメリカ大陸にも犬は渡っていたことが遺伝子解析によりわかったそうです。
犬は当初人間に肉食獣の接近など危険を知らせる番犬として役目をこなしていましたが、その後猟犬として働くものが出てきたようです。このころより犬は人間にとって無くてはならないパートナーになっていました。イスラエルにある12,000年前の遺跡からは人と一緒に埋葬された子犬の骨が発見されています。
犬は種として定着を果たした後も生活環境の変化、各地域でのオオカミとの交雑、あるいは計画的交配により多様性を広げていったようです。犬とオオカミの交配について疑問視する専門家もいますが、アメリカアカオオカミはタイリクオオカミとコヨーテの雑種であることが遺伝子研究でわかっており、さらに近縁(亜種同士)の犬とオオカミにおける交雑は十分に考えられるように思います。紀元前4,500年には世界各地でマスティフタイプ、オオカミタイプ、グレーハウンドタイプ、ポインタータイプ、シープドックタイプという5つのタイプの犬が存在していたことが遺跡、骨や化石から明らかになっています。さらにこの5つのタイプの犬をベースに自然交配、人工的な選択交配及び突然変異、前述のオオカミとの交配などにより、700種とも800種ともいわれる現在の多様な犬種へと発達しました。
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日本犬の起源
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日本を原産とする犬種は日本犬といわれ、その中でもその起源から今日に至るまで日本国内の犬種以外と交配されていない犬を和犬といいます。和犬に含まれない日本犬は外来の犬種を元にしたり交配したりして作られた狆、土佐闘犬、日本テリア、日本スピッツ、秋田犬(秋田マタギ犬は和犬)です。(秋田犬に関しては保存会や関係者の努力により和犬として復活されてもよい程度まで19世紀末〜20世紀半ばまで行われた大型洋犬との交配要素除去が進んでいるようです。)その和犬は大きく縄文犬系犬種と弥生犬系犬種に分類されます。実際には両者は交雑が繰り返されており、どちらの血を色濃く残すかの区別です。縄文犬系犬種には北海道犬(アイヌ犬)、
琉球犬が含まれ、この2種は遺伝子的にも近いことがわかっています。弥生犬系犬種には柴犬、紀州犬、甲斐犬、四国犬が含まれます。このほかにも和犬には日本各地で地犬とよばれる犬がいましたが、多くは交雑が進みほぼ絶滅しています。現在復活及び保存活動が行われている地犬には川上犬、山陰柴、美濃柴等がいます。前置きが長くなりましたが、上記のこと特に縄文犬系犬種と弥生犬系犬種の生息域の地理的関係から、陸続きであったシベリア地域より北方スピッツ系犬種、中国南方及び東南アジア地域より南方系犬種が交雑し10,000年以上前には縄文犬となり大陸と分かれた日本列島の中で長い年月をかけて固有化していきます。紀元前1,000年〜紀元前3世紀にかけて中国南部や朝鮮半島を経由して大陸系弥生人と共に断続的に渡来した犬が縄文犬と交雑し
弥生犬となったものと思われます。この交雑が比較的少なく現在まで至ったのが日本列島の北端、南端にいる北海道犬(アイヌ犬)と琉球犬です。
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※上記記述について、なるべく各説を並記しましたが私見もかなり含んでいます。この内容の全てが真実であるとは言い切れませんし、間違っている部分もあるかもしれませんのでご容赦下さい。 |